ワンランク上を目指して勉強する [試験勉強]
人間には本当の限界の他に、心理的限界というものがあります。本当の限界よりも低いところで心理的に限界だと脳が勝手に判断してブレーキをかけてしまう現象です。火事場の馬鹿力の話は有名ですよね。火事のときには非常事態なので心理的ブレーキが外れてしまうわけです。
実は、受験においても心理的ブレーキは重要な要素です。合否に関わることも少なくありません。
例えば、ある大学に合格することを目指して受験勉強を行っているとします。何回も模擬試験を受けて合格圏に入るようになってくると、少しずつ力を抜く人がいます。勉強がたいへんで意図的にそうする人もいますが、むしろ問題なのは自分でも気が付かないうちに力を抜いているケースです。
そのようなケースでは余裕をもって合格できるレベルには到達できず、不合格になることもよく起こります。
これを避けるためには、はじめからワンランク上の目標を設定して、それをクリアできるように必死になる事がポイントです。そうすることで、本来の目標は意外なほどあっさりとクリアしてしまうことが多いです。要するに、ゴールを少し先に設定するということです。
ポジティブな心理状態で勉強する [試験勉強]
楽しいとか興味深いなど、ポジティブな心理状態だと勉強の効果が高くなります。これは脳がどんどん吸収しようとするからです。それに対して、つまらないとか面倒くさいなど、ネガティブな心理状態だと、脳は受け付けてくれません。すぐに忘れてしまいます。
試験勉強の効果を上げるために、ポジティブな気持ちを保つように工夫してみましょう。
勉強する内容それ自体に興味が持てればそれが理想的ですが、それが難しいときには、勉強法や教材、勉強環境などを工夫することで、ある程度ポジティブになることはできます。
例えば、楽しく学べそうな動画教材を利用してみるとか、楽しい雰囲気のマインドマップにまとめてみるなど、いろいろ考えられるでしょう。
ただ、目的と手段を間違えないようにしたいものです。例えば、マインドマップを楽しく描くことばかりに時間をかけるのは本末転倒です。「楽しい図」はあくまで手段です。ポジティブになれる範囲で、なるべく短時間で描くべきでしょう。
学習環境の変化
資格試験や入学試験の受験勉強にしても、外国語の学習にしても、時代とともに学習環境は変化します。例えば20年前の世の中を思い浮かべてみると、インターネットもデジカメも携帯電話も、一般人が使えるようになっていませんでした。スマートフォンに至っては概念すら存在していませんでした。
そのような時代の学習と現代の学習では、おのずと違いがあります。便利に使える道具が全然違うわけですから。
今の世の中では、様々な情報を集めてきて利用したり、自分でも情報を発信したりすることが簡単にできるようになっています。しかも、スマートフォンでネット上のほとんどの情報を集められるので、場所を選びません。このような道具は最大限活用するべきでしょう。
情報の中には教材も含まれています。ネットに接続して視聴する動画教材や、あらかじめスマートフォンに入れておいて利用する音声教材などがあります。全ての試験やジャンル用のこうした教材が揃っているわけではありませんが、自分の利用できるものがあればチェックしてみるべきでしょう。
ただ、便利な道具や方法が整備されると、必ずその裏返しとしてもマイナス面が出てきます。簡単に情報を集められると、自分の頭で考えたり覚えることをしなくなります。必要になったら調べればよいと思うからですね。これは学習にとってよくないので、注意する必要があります。
具体例とともに覚える [試験勉強]
人間は抽象的な内容を抽象的なまま理解したり記憶するのが苦手です。具体的なイメージで理解したり、その結果、記憶しやすくなったりすることが普通です。
法則、定理、公式、法律といった抽象的なものを勉強するときには、意図して具体的に考え、具体例とともに覚えるようにしましょう。
例えば、フェーン現象を理解するとき、
「湿った空気が山を越えるとき、山の手前で雨を降らせて山の向こう側では乾燥した空気になる。高度が100メートル上がるごとに湿った空気は温度が0.5度下がり、乾いた空気は1.0度下がる。その差により、同じ高度では山の向こう側の方が気温が高くなる。この現象をフェーン現象という。」
とかいう記述はわかりにくいですよね。そこで、具体例を考えて理解&記憶しましょう。
「1800メートルの山を湿った空気が駆け上がり、山の向こう側で乾燥した空気が駆け降りる場合。山の手前の気温を20度とすると、山頂の気温は、20-0.5×(1800÷100)=11度。山の向こうを駆け降りた後の気温は、11+1.0×(1800÷100)=29度となる。」
この方が理解しやすいし、具体例で覚えれば本質も忘れません。
論文式試験のトレーニング [試験勉強]
選択式試験と記述式試験では対策が異なります。特に、記述式試験のなかでも論文式試験は一般に記述量も多く、何より勉強法に注意が必要です。
例えば、論文式試験の過去問をやってみたとします。
答え合わせがスムーズにできるでしょうか?
「何となくあっている」「全然できなかった」といったレベルなら判断できますが、微妙な部分の減点がどの程度なのかはわからないでしょう。明確な採点基準がわからないうえに、受験生は全体的な知識量が少ないため、判断できません。
そこで、自分の実力を確認しながら試験勉強を進めるためにも、答えを添削してもらう機会が必要になります。予備校や通信添削を利用して、十分な添削指導を受けることが大事です。さもないと、独りよがりになりかねません。
論文式試験対策としては、実際に文章を書いてみるトレーニングが必須です。そして、その結果をチェックするために添削が必要だ、ということです。
なお、論文式の資格試験に特化した記憶法として、「論文式試験専用記憶術」があります。あわせて参考にしてみてください。
隙間(スキマ)時間の利用 [試験勉強]
忙しい人でも、1日の隙間時間を寄せ集めると1~2時間くらいになることが多いそうです。そうした隙間時間を勉強時間にあてて、合格を勝ち取っている人もいます。
隙間時間に勉強するかどうかは人それぞれ。
やる気度や考え方、境遇によります。
多忙なビジネスマン、会社員が資格試験の準備を行う場合は勉強時間を十分に確保できないことが多いので、隙間時間の利用はかなり重要でしょう。隙間時間の勉強をメインにして難関資格試験に合格した、などの話も耳にします。
一方、時間的に余裕のある学生の場合は微妙です。まとまった勉強時間を取れるので、必ずしも隙間時間に勉強する必要性はないからです。むしろ、気分転換に当てたほうがトータルではプラスかもしれません。
いずれにしても、隙間時間を利用して勉強するためには準備が必要です。いつ、どこで時間が空いても勉強できるように、勉強道具を携帯しなければならないからです。つまり、かさばらず、携帯性に優れたものがよいのです。その点で、スマートフォンのアプリなどを活用するのも有効ですね。
動画教材の選び方 [試験勉強]
資格試験の学習ツールとして動画教材を選ぶ際には、いくつかの点に注意して教材をチョイスする必要があります。どうしても費用がかかるものですから、より効果的な教材を選びたいですよね。
動画教材は、現状ではそれ一つですべてをカバーできる教材ではなく、あくまでテキストなどの補助的役割を担っています。
そこで、教材を選ぶ際には元となるテキストなどがしっかりしているかどうか、あるいは、動画に付属している解説がきちんと載っているか、などが重要になります。
どんなに有名な講師が解説をしていても、テキストの内容は薄っぺらでちんぷんかんぷん…では全く意味がありません。動画教材を選ぶ際には、元となるテキストもしっかりとチェックするようにしましょう。
動画の内容がいつの物か、と言う点も、非常に重要です。
特に法律関係の資格試験では、あまり古い動画教材は使えません。
法律の改正などで、情報自体が古くなっている可能性があります。
出来る限り最新版に近いものをチョイスしましょう。
勉強に集中できる音源(補足) [試験勉強]
勉強に集中できる音源 [試験勉強]
勉強に集中できる、ちょっと不思議な音源があります。
「脳内アップデート」と言います。
音楽ではありません。
1時間以上の長さがある不思議な音です。
最初聴いた時は、「むむむむ・・・、何だこれは?どきどきする・・・」という感じでした。でも、「どきどき」にはすぐ慣れ、何とも思わなくなりました。そして、その後がおもしろかったですね。
他の事に注意が飛ばなくなるのです。つまり、気が散らず、勉強に集中できるということ。体験した多くの人が同様な感想を持つようです。
種明かしをすると・・・
人間が何かに最も注意を集中している時の脳波はα2と言いますが、様々なテクニックを駆使して、音で脳波をα2に誘導しているのです。
勉強に集中できない人は、1度試してみるといいですよ。
音声講座のススメ [試験勉強]
仕事で勉強時間を捻出するのが難しいとか、もっと時間を有効に利用して勉強したいという方にオススメなのが音声講座です。内容がテキストではなく、音声で提供される教材ですね。
音声講座には、次のようなメリットがあります。
● 他の作業をしながらでも勉強できる。
(通勤電車のなかで。料理を作りながら。散歩しながら。・・・)
● 受身でも勉強できるので、気分がのらない時にも有効。
● 倍速(高速)再生すれば、勉強時間を短縮できる。
(脳を活性化するメリットもある。)
● 音声ファイルをスマフォなどに入れれば、いつでもどこでも勉強可能。
倍速(高速)再生のソフトを購入しておけば、自分にもっとも合った速度の音声ファイルを作ることができます。