具体例とともに覚える [試験勉強]
人間は抽象的な内容を抽象的なまま理解したり記憶するのが苦手です。具体的なイメージで理解したり、その結果、記憶しやすくなったりすることが普通です。
法則、定理、公式、法律といった抽象的なものを勉強するときには、意図して具体的に考え、具体例とともに覚えるようにしましょう。
例えば、フェーン現象を理解するとき、
「湿った空気が山を越えるとき、山の手前で雨を降らせて山の向こう側では乾燥した空気になる。高度が100メートル上がるごとに湿った空気は温度が0.5度下がり、乾いた空気は1.0度下がる。その差により、同じ高度では山の向こう側の方が気温が高くなる。この現象をフェーン現象という。」
とかいう記述はわかりにくいですよね。そこで、具体例を考えて理解&記憶しましょう。
「1800メートルの山を湿った空気が駆け上がり、山の向こう側で乾燥した空気が駆け降りる場合。山の手前の気温を20度とすると、山頂の気温は、20-0.5×(1800÷100)=11度。山の向こうを駆け降りた後の気温は、11+1.0×(1800÷100)=29度となる。」
この方が理解しやすいし、具体例で覚えれば本質も忘れません。
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